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非抜歯矯正

歯を抜かない矯正治療
一般的に矯正というと、どうも歯を抜くといったイメージがあるようですが、近年、歯を抜かない矯正という言葉を耳にします。
なぜ、同じ患者様なのに、一方の歯科医院では歯を抜くと言われ、他方の歯科医院では抜かないと言われることが起こるのでしょうか?これには理由があります。
矯正医は、患者様の歯を治療する場合、最初から歯を抜こうと考えることはありません。何とか歯を抜かずに治療が出来ないものかと考えます。
もし抜かずに歯並びをキレイにするのならば、デコボコな歯をきれいに並べたり、出ている歯を引っ込めたりするためにどこかに隙間を作ることを考えなくてはなりません。 ここでは、歯を抜かない矯正の方法をいくつかご紹介します。
(下記の方法が適用できるかは、症状等、個人差があります。)

奥歯の移動
奥歯の移動人間の歯は通常28本あります(親知らずを除いて)。このうち上下左右の一番奥の歯(歯科では7番と呼びます)をもっと奥に移動できないかと考えます。
もちろん、奥に移動できる限界もあるためその量には個人差があります。
年齢によっては、上の7番の歯を抜いてできたスペースに6番を移動させ、親知らず(8番)を誘導します。


歯列自体の側方への拡大歯列自体の側方への拡大を考えます。しかし、過度の拡大は治療の後戻り等の原因となるため、拡大出来る量には限界があります。

削って隙間をつくる
削って隙間をつくる成長期の場合、当院では、顎の成長を促進させることにより、歯並びを良くします。今の子供達に抜歯を前提とした矯正治療を行えば、舌がおさまらないほどの非常に小さな顎で治療を終えることになります。
それは、年々、顎が小さくなってきているからです。25年位前なら4番目の歯と親知らずを抜歯して安定した歯並びを達成できましたが、今では、4番目と親知らずを抜歯しても、一番後ろの7番の歯が並ぶスペースがないひとが急増しています。
矯正の病名で上顎前突、下顎前突などと言っていますが、一部の下顎前突症を除き、実際には、下顎が小さい(下顎の成長不足)ことによる見かけ上の上額前突、上顎が小さい(上顎の成長不足)ことによる下顎前突であることがほとんどです。
そのようなケースにヘッドギヤーやチンキャップで顎の発育を抑制することは無意味どころか、顎の変形を生じさせる可能性があります。
当院では、発育不足の顎を、矯正治療で成長促進させることにより口元の美しさや、健全なかみ合わせを達成することに力を注いでおります。
非抜歯矯正のメリット、デメリット
  歯を抜く場合 歯を抜かない場合
メリット 上下の歯のバランスもよく、口元のバランスも良くなります。
また、 骨格的に問題がある場合も、ほとんどの場合で外科手術なしで治すことができます。
歯を抜かなくても良い。
デメリット 歯を抜かなくてはなりません。 バランスとして突出感が出ることがあります。
  • 歯を抜かないといっても親知らずがある場合、親知らずは抜きます。
  • 上記「奥歯の移動」と「歯列自体の側方への拡大」の操作をするため、通常の矯正装置以外に装置を使うことが多く、不快感がより強くなります。
  • 骨格的に問題のあるときは、外科手術を伴うことが多くあります。

当院では、患者様の歯の状況を精密検査させていただき、できる限り希望に沿った治療プログラムをご提供できるよう最善を尽くさせていただきますが、どうしても抜きたくない場合でも、抜かなければならないケースも残念ながらあります。
その場合の理由、メリットデメリットをよく説明させていただきますので、よく理解していただいた上で治療を開始していきます。